キングダムで作中の序盤から嬴政・昌文君の忠実な家臣として、登場している壁。
壁は様々な戦い経て、千人将・三千人将・五千人将・将軍と徐々に出世していきました。

その壁はキングダムでどのような活躍をしてきたのでしょうか?
熱いのはやはり鄴攻めの犬戎王ロゾとの戦いですよね。

今回は壁の初登場から千人将~将軍までの活躍と史実をみていきましょう。

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壁将軍とは?

壁将軍は嬴政・昌文君の忠実な臣下。
現在は秦国の将軍。

生まれは名家だが、偉ぶったり、飾ることなく、下僕の信にも対等に接していた。
生真面目で漂の死に悲しんだりと優しい性格をしている。

現在王弟の反乱で無力感にさいなまれた壁は武官としての最高峰である大将軍になることを目指している。


キングダムの名だたる武将から比べると武力や知略は並み。
派手さはないが、基本戦術をベースとした壁軍はいぶし銀のような活躍を要所でみせています。

壁将軍は史実では実在する?

キングダムでは名だたる将軍級の武将は史実で実在する人物が多い。
ただ正直壁は武力も知略も化物揃いのキングダムの武将の中では凡庸。

いかにも史実で実在しなさそうな壁ですが・・・

実は壁という将軍は史実で実在します!

これは意外ですよね。


『史記』の秦始皇本紀に次のような一文があります。

将軍壁死、卒屯留、蒲鶴反、戮其尸。

成蟜がはめられた屯留での反乱ですね。
この文面を見ると将軍壁死という記述から屯留での戦いで壁が死亡したと考えられます。

ただ「壁死」という言葉。
城壁の中である将軍が死亡したという説もあるようですね。

その場合は壁という人物自体が史実で実在しないことになってしまいますけどね。

壁の初登場から千人将軍~将軍までの活躍

壁将軍がロゾを討ち取り武功を上げる

壁の初登場はキングダム第13話。

政・昌文君の忠実な臣下として仕える武将として、嬴政を支えた。

王都奪還のために咸陽に向かった際には信と共に別動隊として乗り込む。
信が防戦一方となる左慈に一太刀入れるものの左慈の剣で重傷を負うも一命は取り留めた。

千人将として活躍した蛇甘平原の戦い

千人将となった壁は蛇甘平原の戦いに参戦。
蛇甘平原の戦いでは第四軍の千人将として、魏軍副将宮元と戦います。

同じ千人将縛虎申が歩兵をないがしろにする発言をしたときには壁が忠告し、歩兵たちの前で士気を上げるなど立派な将になっていましたね。


また蛇甘平原の戦いの最終局面では総大将の麃公をサポートするなどいぶし銀のような活躍をみせていました。

王翦に囮として使われる

総大将廉頗率いる魏軍との山陽の戦いで壁は王翦軍に配属。
王翦は廉頗四天王の姜燕を討つために千人将の壁を五千人将に昇格させる。

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壁軍は地形の利を使い、姜燕を追い詰めるも逆に囲地を奪われる。


姜燕の弓に壁が死を覚悟したそのとき!
王翦が再度囲地を奪い返し、姜燕を討とうと現れる。

王翦ははじめから姜燕を討つのに壁を囮として利用していました。
しかしその後後廉頗の登場で王翦軍は撤退。

撤退の際に壁軍はしんがりをつとめた。

蕞で東壁を最後まで守り切る

合従軍との戦い時に壁は三千人将。
対楚軍の蒙武軍に配属される。

函谷関の戦いの十五日目。
壁軍三千の兵は先鋒として、楚軍六万に侵攻。
蒙武が汗明を討つために重要な役目を担った。


合従軍の侵攻を蕞で食い止めるべく戦う壁。
蕞で東壁を守る壁は麃公軍の兵を率いて、最後まで守り切った。

壁将軍が屯留反乱軍大将龍羽将軍を討ち取る

紀元前239年屯留の軍を率いて、成蟜が反乱を起こしたという報が咸陽に届く。
この屯留の軍の鎮圧に向かったのが、将軍となった壁。

壁将軍は討伐軍の総大将として四万の軍を率いて、屯留反乱軍の七万と対峙。
この戦いに屯留反乱軍とあらかじめ話が付いていた趙軍が屯留反乱軍を加勢し、壁は危機に陥る。


しかし飛信隊の援軍により、屯留反乱軍と趙軍を退けた壁軍。
その後は屯留城に対して、攻城戦を行い、屯留反乱軍の大将の龍羽を討ち取った。

壁将軍がロゾを討ち取り武功を上げる

紀元前236年秦は趙の鄴に侵攻。
壁は橑陽軍と激突する山の民に加わる。

一進一退の戦いを繰り広げる山の民軍と橑陽軍だったが、舜水樹の策により、壁軍の兵糧の半分ほどを焼き払われるという大失態を犯してしまう。
当時は無能など言われてまくられていましたよね。
山の民からも読者からも笑。


九日目に楊端和は橑陽軍の犬戎族のゴバ・ブネン・トアクの首を取ることを決意。
楊端和がゴバ・キタリがブネン・ダントがトアクを討ち取ることに成功する。

そして楊端和が自身を囮とした策により、壁は犬戎族のロゾとの戦いとなる。
ロゾの圧倒的な武力の前になすすべくなく、倒される壁。

しかし最後はダントと協力して、ロゾを討つ!




鄴攻めの橑陽軍との戦いを勝利に導いた。

壁で印象に残るのはやはり鄴攻めでの犬戎族のロゾとの一騎打ちですよね。
明らかに自分を上回る相手に大金星を上げました。

ロゾとの戦いの勝敗が山の民軍の勝利につながりました。

さいごに

壁は信の兄貴分的な存在。
いつも信より一歩先に進んでいる人物ですね。
将軍になったのも信より壁の方が早かったですし。

その壁と言えば、真面目で不器用。
そのため正攻法ではない敵には非常に弱く、鄴攻めでは兵糧を焼かれてしまうなんていう無能さも発揮してしまいました。


壁が目指すのは秦国の大将軍。
大将軍になれるのでしょうか?

秦には凡庸と言われながら、大将軍まで昇りつめた蒙驁などもいますので、大将軍になるのは武功を重ねていけば可能だと思われます。
ただここからの出世はさすがに信の方が早そうですけどね。

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