キングダムで什虎城を根城にする満羽・千斗雲・寿胡王・玄右の楚により滅ぼされた国の四人の大将軍たち。
満羽・千斗雲たちはそれぞれが大将軍級の強さを持ち合わせながら、楚への忠誠心は皆無という特徴があります。
実は満羽・千斗雲たちはそれぞれの小国で悲劇的な過去を経験しています。
どんな過去なのでしょうか？
今回は満羽を中心に千斗雲・寿胡王・玄右など什虎城を守る四人の過去をみていきましょう。
満羽・千斗雲たちの過去
秦・魏同盟軍と什虎軍の戦いは騰が什虎軍の本陣で寿胡王を捕虜にし、秦・魏同盟軍の勝利に終わった。
捕虜にした寿胡王から満羽の過去が語られました。
楚に抗う汨と暦
十二年前満羽と千斗雲は
「汨」の大将軍だった満羽
「暦」の大将軍だった千斗雲
二人は小国の大将軍でした。
楚に囲まれた汨国と暦国は楚軍に幾度も攻め込まれていたが、満羽と千斗雲の活躍でそれぞれ楚の侵略を退け続けていた。
しかし満羽と汨の民は次第に疲弊していっていた。
満羽は汨の精神的支えとなっていた。
戦場から帰ってきた満羽を迎える汨の民。
そこに汨の民で青多という少年が満羽に声をかける。
15歳になったばかりの青多は満羽と共に出陣できることを心から喜んでいた。
王・大臣と満羽の確執
汨王・袁公は楚に抗うことを限界に感じていた。
満羽に楚に降伏することを伝える。
しかし満羽は「ご再考を」と反対。
一部の有力者以外は私財を取り上げられる
民が困窮する
という理由を上げる満羽。
そして半年前に楚に降伏することを選んだ「圭」という国では民の半分が奴隷となっていた。
「そんなことは絶対にこの満羽がさせませぬ」
と満羽は主張する。
満羽の部下は暦国と同盟を結び楚軍と戦うことを提案。
しかし大臣は暦国は仇敵同士の存在。
楚に降伏するよりありえないと聞く耳を持たない。
ひとまず暦国との同盟の話は白紙・楚に降伏することは再考することになる。
満羽は楚の暴威から汨を守ることを改めて決意する。
意見の違いから次第に王・大臣と満羽・軍の間に溝ができていきます。
それでも必死に汨と汨の民を守るために満羽は戦い続けました。
汨が楚に降伏
ある日汨国で満羽が思いもよらない出来事が起こります。
満羽たち軍が遠方での戦いを強いられていた頃
汨国は城門を開き、軍の意見を無視し、楚に降伏してしまいます。
満羽は呆然自失･･･
満羽は一日にして、帰る場所と守るべきものを無くしてしまいます。
それでもなお満羽軍は楚への投降を拒否。
呆然と彷徨いながら、何十日と楚軍と戦い続けます。
満羽の悲劇
ある日戦いに勝利した満羽軍。
その場を後にしようとした満羽でしたが、何かに気づきます！
それは・・・
汨国の若者の遺体
その遺体は汨国で満羽を慕っていた青多という15歳の少年のものでした。
満羽軍は楚軍と戦っていると思っていましたが、いつの間にか楚と汨で構成された軍と戦っていました。
汨国の民の命を奪っていたことに満羽は気づきませんでした。
その出来事でそれまでの満羽が満羽の中で完全に死んだ･･･
満羽と千斗雲たちのその後
満羽はその後楚に投降。
そして程なくして千斗雲も投降した。
なかなか落ちない汨と暦の両国に楚は離間の策を仕掛けていた。
そして寿胡王と玄右も軍を率いて、彷徨っていた。
その四人の大将軍に春申君は楚の重要拠点である什虎城を与えた。
その後は満羽を城主に千斗雲・寿胡王・玄右で近づく敵をなぎ倒し続ける不落の城となりました。
さいごに
今回はキングダム満羽や千斗雲たちの過去を紹介しました。
満羽たちはそもそも
国に忠誠心が厚く
民を大切に想う
優れた武将の一人だったんですね。
王と民に裏切られ、背負うものがなくなった満羽。
最初は変人のイメージしかなかった満羽たちですが、今に至るまでに悲劇的な過去があったんですね。
満羽に関しては決着が付かなかった蒙武との戦いが今後楽しみですね。
