キングダムで趙で生まれ、幼少期も趙で育った嬴政(えいせい)。
その政の生い立ちは凄まじいものでした。
今回はキングダムでの嬴政(えいせい)の過去と恩人である紫夏(しか)との関係についてみていきましょう。
嬴政の過去
嬴政の生い立ち
嬴政の父親で後に荘襄王(そうじょうおう)になる子楚(しそ)は趙国に人質となって捕えられていました。
その趙国で呂不韋(りょふい)にあてがわれた女性が美姫(びき)。
そして嬴政が生まれました。
嬴政は趙国生まれで、幼少期は趙で過ごしました。
しかし子楚の父親である安国君(あんこくくん)は当時の昭襄王(しょうじょうおう)の孫ではありましたが、昭襄王の孫も数十人いるため、人質としての価値はそれほど高くはない状態で扱いも良くはありませんでした。
さらに秦は趙に侵攻!
そのため三人は趙からひどい仕打ちを受けていました。
その後呂不韋が金の力で子楚のみ邯鄲を脱出させる。
政と美姫は二人だけの孤立無援の状態。
そして趙には長平の戦いの恨みがなお根強く残っており、政と美姫は趙国の人間から迫害を受けていました。
嬴政と紫夏の出会い
紫夏の生き様が好きです。#キングダム #紫夏 pic.twitter.com/hv0n2fGZO8
— マナシキ (@manashiki0712) January 22, 2018
ある日過去に呂不韋が子楚を趙から秦に脱出させたように、今度は政を趙から脱出させるよう家臣の道剣から紫夏は依頼されます。
当時の秦国で起こったのは
昭襄王が崩御
これがきっかけとなり秦の体制が変わり
安国君が次の王
太子は子楚
次の太子は政
となることに決まる。
しかし趙で迫害を受ける政が将来的に秦国になれば、趙を目の敵にする可能性がある。
それを防ぐために、政が暗殺されるのは誰の目からみても明らかだった。
失敗すれば国賊として処刑が待ち受けている。
そのため紫夏の仲間の江彰と亜門は反対する。
しかし紫夏は政の生い立ちと過去を聞いて、過去の自分に政の姿を重ね合わせる。
紫夏と仲間たちは18年前商人紫啓(しけい)命を救われた過去を持ち、その後養父となった紫啓が亡くなる前に最後に言い残した言葉
「受けた恩恵を次の者へ」
その紫啓の言葉に従い、紫夏は政を秦へ送り届けることを決める。
嬴政の脱出
紫夏は馬車に政を隠して、関所を通過しようとします。
趙から秦出るために通過する関所は5か所。
闇商として、顔が利く紫夏は関所を順調に通過していく一行。
しかし最後の関所を通り抜けた後についに後方から砂煙が上がる!
趙軍の騎馬隊が政を追ってきた。
亜門は紫夏を助けるために自分が犠牲になり、騎馬隊を食い止めます。
その後も徐々に趙の騎馬隊に追い詰められて、次々とやられていきます。
まだ秦との合流地には距離があり、窮地に陥ります。
そんなのときに僅かな希望が!
前方から砂煙!
合流地点にいた秦軍が政を迎えに来ていた。
しかし今度は胸を貫かれた江彰が死を覚悟し、騎馬隊を食い止めた。
紫夏の最後
残ったのは政と紫夏の二人。
紫夏は矢を受けながらも政を秦に逃がすために戦う。
秦の騎馬隊が迎えに迫っていることを知った趙は馬車に乗り移り、政の首を取ろうとする。
傷つきながらも趙を食い止める紫夏だったが・・・
前方から秦の騎馬隊がみえたその時!
紫夏を槍が貫いた!
政は騎馬隊と合流。
これで秦に戻ることができます。
しかし紫夏はどんどん弱っていき、最後の時が迫っていた。
紫夏は最後に
あなたほど
つらい経験をして王になる者は他にいません
だから きっと
あなたは誰よりも偉大な王になれます
と言い残して、息を引き取っていった・・・
政は紫夏のおかげで
秦に帰り
五感を取り戻し
亡霊も消え
命を救われました
この話はおそらく信さえも知らない話。
知っているのは昌文君と向のみ。
政は今までも紫夏から受けた恩を忘れずにいるようですね。
紫夏は実在したのか?
紫夏たちは元々戦争孤児。
餓死寸前のところを紫啓に助けられました。
現在は趙国の闇商人をしています。
この紫夏は史実に実在していたのかというと・・・
紫夏は史実では実在していません!
キングダムでは政は命の危険が及んだため、政は逃亡しますが
史実では政と母親は趙から解放されています。
これは秦国との関係悪化を趙国が怖れたためのようです。
そのためこの政と紫夏の逃走劇は完全にキングダムのオリジナルです。
さいごに
政と紫夏のことは読者の記憶に鮮明に残るエピソードだったと思われます。
すでに命を落としているため、登場する機会はありません。
その紫夏はキングダム8巻で登場します。
現在の政が
秦にいるのも
五感を感じるのも
命があるのも
もしその後秦に帰れたとしても、もし紫夏と出会ってなかったら、政はどのようになっていたのか・・・。
趙国に恨みを抱くとんでもない暴君になっていたような。
ただこれらのことがあったから、自身の妻の向や子供の麗など家族を大事にしているのかもしれませんね。