【キングダム】藺相如(りんしょうじょ)は史実で実在する?完璧と刎頸の交わりを紹介

キングダムで元三大天の一人である藺相如(りんしょうじょ)。
藺相如(りんしょうじょ)はキングダムではすでに故人のため、史実の方がいろいろなエピソードがある人物ですね。

今回は藺相如(りんしょうじょ)の史実で登場するエピソードで完璧と刎頸の交わり(ふんけいのまじわり)などを紹介していきます。

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藺相如は史実で実在する?

キングダムで藺相如は元趙国三大天の一人。
知勇兼備の武将で大軍略家。

・・・ということで描かれている藺相如ですが

この藺相如は史実で実在した人物です!


しかしキングダムでは生粋の武将として扱われていますが、史実では少し異なります。
登場シーンは戦場がらみのことが多かったですからね。


藺相如は元々恵文王の食客でした。
その後趙の恵文王に仕えた家臣となり、宰相まで登りつめます。

『史記』では文武知勇の将と呼ばれています。

実際には武将ではなく、政治家のような立場と言えるかもしれませんね。
ただ実際に戦場で戦ったこともあるようです。


藺相如は史実で秦の昭襄王とも二度あったことがあり、そこから有名な故事が生まれています。

キングダムではすでに故人のため、回想シーンでしか登場はありませんが、昭王と会ったことがあるという描写はありましたよね。


その昭王との二度の謁見が記録として残っています。
それが紀元前284年と紀元前279年の出来事ですね。

次からその二つの出来事を紹介します。


完璧

趙国には「和氏の璧」と呼ばれる宝玉がありました。
「和氏の璧」の存在を知った秦は十五城との交換の話を持ちかけます。


趙の恵文王は、この申し出を

信用していいものか?
受けていいものか?

と悩みます。
断れば大国秦との戦になるのは明らか。
ここで繆賢(びゅうけん)の紹介で白羽の矢が立ったのが藺相如!


恵文王は使者として藺相如を秦に送ります。

藺相如は秦の咸陽で昭襄王と対面。
しかし十五城を渡す気がないと判断した藺相如は「和氏の璧」を奪い

藺相如は

十五城を渡さないのであれば「和氏の璧」を壊し、自分も死ぬ

と言い放った。
一連の藺相如の行動に感心した昭襄王は趙国からの恨みを買うことを恐れて、処刑せずに解放することになる。

藺相如の機転により、「和氏の璧」も十五城も交換することなく、藺相如は帰路についた。


この「和氏の璧」を完全な形で持ち帰ったことで

璧を完うして帰ります=完璧

という故事が生まれたと言われています。


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黽池の会

紀元前279年に恵文王は秦の黽池に招かれた。
両国の友好を祝う宴ではあったが、命の危険がある恵文王だったが、藺相如を連れて、黽池に向かうことになる。


宴の席で昭襄王は恵文王に瑟を弾くように要求。
それを記録した秦に対して、侮辱であると感じた藺相如は秦の風習にある宴で缻を叩き歌うことを要求。

当然王に命じるの無礼な行為ではあったが、藺相如の機転により、昭襄王は瓶を叩いた。
それを藺相如は記録させた。


その後も昭襄王は長寿の祝いに十五城を献上するように要求。
無理難題をふっかけてきます。

対して藺相如は恵文王の長寿の祝いに咸陽を提供しては。
とやり返した。


と無事に趙国に帰ることだけなく、趙国の威信も守り通した。


藺相如と廉頗との関係とは?

藺相如はこの二つの功績により、彼の地位はあがっていきます。
その地位は廉頗より上の位。

武将で功績をあげてきた廉頗にはこれがおもしろくない。


廉頗は藺相如への不平不満を回りに言い回ります。

その後藺相如は廉頗避けていましたが、この理由は


秦から趙を守るために今廉頗と仲違いしている時ではない


実際に秦は藺相如と廉頗の存在は秦にとっては脅威でした。
藺相如と廉頗の関係が悪くなることで喜ぶのは秦。

ということから、恥とは思いつつも廉頗を避けていました。


この言葉は廉頗にも伝わり、感銘を受けた廉頗は謝罪。

二人は和解。
お互いに首を刎ねられても悔いはないという契を交わした。


それが

「刎頸の交わり(ふんけいのまじわり)」

故事となって現在にも残っていますよね。

ちなみに刎頸の交わりもキングダムでちらっと出てきました。


藺相如の最期は?

長い間廉頗と共に趙を守ってきた藺相如ですが、病を患ってしまいます。
恵文王も崩御して、孝成王が次の王になった後に起こったのが長平の乱。

王齕率いる秦軍が趙に侵攻。
迎え撃つのが廉頗。


秦は籠城戦をする廉頗に苦戦。
孝成王に策を講じて、大将を廉頗から趙括に変えさせるように仕向けます。


これに藺相如は孝成王に諫言します。
しかし孝成王は大将を廉頗から趙括に変更。

歴史的な大敗を招く結果となります。


藺相如はその後、病で最期の時を迎えた。

藺相如が病でこの世を去った後に廉頗も趙からいなくなっていますからね。
藺相如と廉頗を失った趙の弱体化が当時凄まじかったでしょう。


さいごに

キングダムでは三大天の一人の武将として描かれている藺相如ですが、史実では少し異なります。
ただ藺相如の残した功績は大きかったのは間違いありませんね。

実際に当時秦からの侵攻を守っていたのは藺相如と廉頗でした。
この二人がいるために秦は趙になかなか手出しができませんでした。


キングダムでは、今後藺相如の登場する機会はないかとは思いますが、廉頗との刎頸の交わりや昭王とのエピソードはみてみたいですね。

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